2020年3月8日
日本では、先日、桜の開花予測が発表され、東京では観測史上最も早い3月16日との予想でした。
世界各国で異常気象はこのところ継続的な課題になっています。実は、ウチワサボテンは、この世界的な重要を課題を解決するカギを握っています。
モロッコのあるアフリカ大陸では、「長期にわたる干ばつと砂漠化」が課題のひとつにあげられていますが、特に影響を受けやすいのは、農村の貧困層や小規模農家です。これからの過酷な条件で人々が生き残るためには、作物が干ばつ、高温、貧しい土壌に耐える必要があります。ウチワサボテンは、この観点で国際連合食料農業機関(FAO)が2000年以前から着目してきた作物なのです。ウチワサボテンは干ばつ、高温、貧しい土壌など過酷な条件への適応力があります。サボテンは他の植物が実を付けない環境でも、実を実らせてくれます。FAOでは、2011年、世界中の酷暑の国に適した産物・ビジネスモデルを開発するため、乾燥地帯が多いモロッコをモデル地区としてモロッコ王国と共同でサボテン栽培に関するモデルプロジェクトに取り組みました。
もともと、モロッコではサボテンを食用、家畜のえさ、衣料用材料などの目的で栽培していましたが、今では、ますます栽培が盛んになり、サボテンオイルなども作られるようになりました。
今日は、樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」を読み、SDGs(エス・ディー・ジーズ)のことを改めて意識する機会がありました。SDGsは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。国連加盟国が2030年までに達成することを目標としている17項目です。
モロッコでもこのところ、最高気温が更新され続けていますし、2018年にはサハラ砂漠で51.3℃が計測されました。このSDGs 17項目を読み返しながら、私たちのサハラ砂漠にある畑でもサボテンが大きく育ち、いずれ、サハラ砂漠近郊の村の人たちに今よりも豊かな暮らしを創出できるときが来るといいと思っています。