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サボテンオイルの製造の裏側

2019年7月27日

高級サボテンオイルと2級品はどう違うんだろう?

エッサウィラやマラケシュではいろいろなサボテンオイルに出会いました。値段も質も異なるウチワサボテンオイルは、それぞれどのように製造されているか、とても知りたくなりました。

でも、サボテンオイルの製造方法の違いについて、なかなか情報は公表されていませんでした。良い品質のサボテンオイルはその製造方法について公開していますが、セカンドクウォリティーのオイルの情報は公開されてないからです。

Oasis du Saharaのサボテンオイル美容液 工場
Oasis du Saharaサボテンオイル 供給元の工場

サボテンオイルは大きく分けて2種類

そこで、ある方にお願いして工場見学をさせていただきました。工場の入り口には100年前からそこにあったという大きなオリーブの木。気持ちの良い木陰でミントティーとケーキをご馳走になりながらオイルの製造や会社のことについて教えてもらいました。

植物由来のオイルには一般的に大きく分けて2種類あります。
①原料に圧力をかけ、物理的にオイルを搾りだす方法だけで作ったオイル。所謂、「一番搾り」品。
②化学的に原料植物から抽出したオイル。ヘキサンなどの溶剤で原料からオイルを取り出す方法で安く効率よく油が取れる方法です。溶剤を蒸発させるために、オイルは高温で熱せられます。ウチワサボテンオイルの価値のある成分、ビタミンや抗酸化物質が壊れてしまいます。必ず、脱色・脱臭プロセスが必要になるので、香も色も薄いのが特徴です。健康への影響や製造時の水質汚染が懸念されます。

工場見学させていただいたArganisme社のウチワサボテンオイルは、「一番搾り」品で、温度が上がってオイルの品質が悪くならないように60℃で管理しながら、圧力をかけオイルを絞り出していました(冷却圧搾法)。

Arganismeさん、いろいろ教えてくれてありがとうございました。

Posted in ブログ, モロッココスメ事情