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日本でもプチエステ : ガスール編

初めてモロッコでハマムに行ったとき、本当にびっくりしたのがサボンノワールの使い方とガスールでのヘアパックでした。ハマムで全身をゴシゴシと磨かれた後に、髪・顔・身体に泥パックのガスールを塗られ、アロガンオイルで全身マッサージを受けるのは何度体験しても、至極のひとときです。
モロッコから帰って、その体験を日本でも味わおうとガスールを購入して時々、使っています。ガスールでフェイシャルパックをすると、肌が静まり、キメが整って、肌の色もワントーン明るくなる感じがします。
このモロッコの泥の秘密を今日は解いてみようと思います。
ガスールは、モロッコのアトラス山脈のJ’bel Rehassoulで採掘される特別な赤土です。昔、アフリカ大陸がアメリカ大陸にぶつかって、海の底が押し上げられてモロッコのアトラス山脈はできました。そのころの海の底はアトラス山脈の山の中。そこから採られる豊富なミネラルを含む貴重な泥がガスールです。ガスールは地球からの贈り物です。何世紀も前からモロッコの女性たちは、このガスールの素晴らしさを発見し使い続けてきたといいます。

現代になって成分が分析され、ガスールにはビタミン、ミネラル、鉄、亜鉛、マグネシウム、リンやシリカなどのミネラルが豊富に含まれることがわかりました。ガスールはマイナスチャージを持つので、肌の奥の汚れも吸着して取り除きます。その他、高濃度のシリカとマグネシウムが含まれることで、肌のハリを高め、肌のトーンを明るくします。コラーゲンの生成を促し、皮膚のターンオーバーを促す、温泉のようにミネラルは皮膚に簡単に吸収されるので肌のしわやにきびも防ぐ、などの良さがあるようです。
さあ、久しぶりに今晩は、モロッコのガスールパックを試してみたいと思います。

モロッコ_ガスール

ガスールの使い方(フェイシャル用)

①ガスールをペイスト状にして顔に薄くのばします。パウダーの場合はローズウォーターやアロガンオイルを混ぜても使えます。
②5~10分、乾くまで待ちます
③水でよく洗い流します。

ガスールの種類

ガスールはパウダー状や塊の他、ペイスト状の製品をみかけます。ペイスト状の製品には、硬さによってボディー用とフェイシャル用のものがあります。
香りが配合されている製品もあります。私は、ローズの香りのガスールはお気に入りで良く使っていますが、天然のローズ、天然のハチミツ、天然のオレンジフラワー(ネロリ)の香りなどが売られているのをよく見かけます。

オレンジの花(ネロリ)

ガスールの用途

フェイシャル用スクラブ:

パウダーとして売られているのがフェイシャル用ガスールです。あるいは、他の美容成分と混ぜてペイスト状になったものもあります。ガスールで古くなった角質を肌から取り除くことで、肌のツヤが保たれ、肌を引き締めてくれます。少なくとも週に1回または2回は使用続けるのが良いようです。くすみ肌、オイリーな肌、乾燥肌、ニキビ肌や敏感肌など、様々な肌タイプに向いています。

ヘアマスク:

ガスールはヘアトリートメントとして使用できます。ガスールを流した後は、髪がツヤツヤになります。太く、生き生きとした髪になるといいます。スパでも髪パックは人気のあるメニューです。

頭皮の古い角質を取り除いてくれるので、シャンプー原料としても使用されます。

ボディマスク:

全身用マスクとしてもガスールは使用できます。古くなった角質を取り除き、皮膚に弾力を与えます。自分ひとりでやるのは少し難しそうですね。

Posted in ブログ, モロッココスメ事情