メニュー 閉じる

リノール酸の皮膚での役割

リノール酸はウチワサボテンオイルに含まれる代表的な成分です。皮膚での役割や一般的な化粧品に配合される理由についてまとめてみました。

乾燥を守る皮膚の構造

春は寒暖の差が激しく、体調のコントロールが難しいのを感じます。急に冷え込んだ日は肌もとても乾燥します。

一般的に気温が低いと皮膚の代謝が悪くなり、皮脂腺や汗腺のはたらきも落ち、皮膚表面に皮質膜がうまく形成できなくなります。皮脂膜は、乾燥や外的刺激から皮膚を守るはたらきをしていますから、寒い時期に乾燥を感じるのはこのためです。

さらに、乾燥で皮脂膜がうまく形成されないと、そのすぐ下の角層にある天然の保湿因子や細胞間脂質が失われてしまいます。細胞間脂質には、セラミド、コレステロール、脂肪酸などが含まれます。細胞間脂質は角質細胞同士をつなぎ、肌の内側の水分が蒸発するのを防ぐ役割をしています。また、アミノ酸を主体とする天然の保湿因子を安定させるのにも必要です。

寒さや乾燥で失われた皮脂膜や細胞間脂質に含まれる成分を補うことで、肌に水分をキープするのを助けます。サボテンオイルに含まれる脂肪酸であるリノール酸やオレイン酸は、皮脂膜や細胞間脂質の成分です

化粧品にリノール酸を配合する一般的な理由

リノール酸は一般の化粧品にも使用されています。配合される理由は、主に、次の3つの目的です。

  1. 肌と馴染みやすく、皮膚表面の角質層から水分が蒸発するのを防ぎ、肌を柔らかくする。
  2. メラニンの合成や色素沈着を抑える。
  3. 抗菌作用

Posted in スキンケアの豆知識, ブログ